野菜はそのまま冷凍すると食感が損なわれることが多いので、下処理が大切です。例えばほうれん草や小松菜はさっと茹でてから水気をしっかり絞り、小分けにして保存袋へ。キャベツや玉ねぎなどは炒め用に刻んでから生のまま冷凍も可能です。キノコ類（しめじ、えのき、しいたけ）は石づきを取ってバラバラにして冷凍すれば、凍ったまま炒め物やスープに使えます。

肉や魚は購入後すぐに使わない分は、小分けにしてラップで包み、密閉袋に入れて冷凍しましょう。下味を付けてから冷凍することで、解凍後そのまま調理に使える「時短保存」になります。鶏むね肉に酒・醤油・にんにくで下味を付けておけば、解凍後に炒めるだけでメインのおかずになります。

炊きたてご飯は、湯気があるうちにラップで平らに包み、粗熱を取ってから冷凍すると風味が保たれます。食パンは1枚ずつラップに包み、ジップ付き袋で保存すれば、必要な分だけ取り出してトースターで焼けます。

冷凍保存で注意すべきは「空気を抜くこと」と「なるべく早く凍らせること」です。食材が空気に触れると酸化が進み、冷凍焼けの原因になります。また、金属トレーにのせて冷凍すれば、急速冷凍できて風味を損ないにくくなります。

冷凍した食材は「冷凍した日付」と「中身」を記しておくことも大切です。忘れがちな在庫を定期的に見直すことで、食品ロスを防ぐことができます。冷凍庫内の在庫チェックアプリや、マスキングテープと油性ペンでの管理もおすすめです。

冷凍保存は「賢い家庭の味方」です。ちょっとした手間と工夫で、食材のムダを減らし、日々の食事準備をグッと楽にしてくれます。時間がある時にまとめて仕込んでおけば、忙しい平日も安心。あなたも今日から冷凍保存を味方に、よりスマートな食生活をはじめてみませんか？